定年退職の前後で地域活動・ボランティア活動などに参加なさる方も多いでしょう。
参加する団体によっては、あなたが最年少(あるいは若手)であったり、あるいは女性たちの輪の中で男性が少かったり、などいろいろなケースが考えられます。
地域の輪にうまく溶け込むにはビジネス社会とはかなり発想を変えることが必要です。
もくじ
定年後の地域デビュー そのコツとは?
ある調査では定年後にボランティアなど地域の活動に参加したい男性は7割に及ぶそうです。「地域社会のために何か役に立ちたい」と考える方が多いのでしょう。
地域活動は女性が主役の場合も多いものです。
地域デビューをする際に直面する問題として「女性たちの輪」にいかにアプローチするかという事があげられます。。
「女性たちの輪」に新参者の男性が入るには「他人への配慮」「度量の広さ」など、男子力ならぬ紳士力が問われるようです。
定年後の地域デビュー 3つのコツ
定年後の地域デビューには3つのコツが必要と言われます。
相手が男性でも女性でも必要な姿勢です。
相手の意見を受け入れる
くだらないように感じられる意見であっても全部聞く。
仮に自説と異なっても全否定しないこと。話すことで参加の満足感も得られます。
もし反論する場合でも、ほどほどにして相手を追い詰めたりしてはいけません。「そんな考えもあるのだな」と多少の難点も大目に見て受け流すくらいの余裕が大事です。
結論を急がない
企業社会では効率が最優先され、上司や優れた人の意見で即断即決!も多かったはず。ビジネスならそれでいいのですが、地域活動は市民みんなの声を聞くことがポイント。話すことで参加者の意見をまとめる、そんな過程を大切にする気持ちが必要です。
何でもやるフットワークの軽さ
地域活動やボランティア団体などは大半が手作りの組織で、業務も多岐にわたります。
あるときは事務作業もするし、清掃作業もあれば、地域の家庭を訪問したりもする。
フットワーク良く何でもこなし、まずは全部の作業をみんなでやるスタイルになれることが必要です。その中から経験・知識や特技を活かした自分ならではの貢献の仕方を見つけていけば良いのです。
注意!? 地域活動でもっとも嫌悪されるタイプは?
地域活動でもっとも嫌悪される男性の代表例は、やはり・・・下記のとおりです。
嫌悪されるタイプ)自慢話ばかりする人
「昔、自分は大会社の役員だった」「自分は〇〇会社(大企業)の社員だった」「昔は部下が何人いた」などの自慢話を、繰り返し聞かされては、たとえ休憩時間であっても周囲はたまりません。
周囲は「また、あの話だ」とうんざりなのに、話している本人は気づきません。
そんな人がいるグループは徐々に参加者も減ることとなり活動も活発には行えません。
嫌悪されるタイプ)周囲を認めない人
昔の経験をもとにまるで、自分だけが力が有り、良い意見が出せる、と考えている人。
ビジネスマン時代に高い役職にあった人で、意識が切り替えられない人に多いものです。
自分には力が有り、周囲の人や意見は取るに足りないかのような姿勢や振る舞いでは、確実に嫌われます。
本当に能力がある人は自ずから光るものです。メンバーにも識別眼はあるので、信頼できる人か否かは周囲にもすぐに分るものです。
嫌悪されるタイプ)人間関係の価値観が古い人
とくに男性から見た女性観はビジネスマン時代と切り替えが必要です。
古い女性観を引きずって、男性がリーダーシップを足らないと気が済まない、事が進まないと考える男性は、グループ内で“浮いて”しまって価値観の切り替えを迫られる事となるでしょう。
男性がバリバリ仕事をこなして女性はアシスタントである、という「古き良き日本の会社」のOBは特に注意が必要です。
地域活動で好まれる人とは?
地域活動で好まれるのは、人の嫌がるような作業も黙々とこなす人です。
話術は巧みでなくとも行動によって周囲の信頼を築く人。
逆に自分の好きなことしかやらず、それを独占しようとすればひんしゅくを買います。
志は大きく、謙虚で、結論は急がず取り組む姿勢が男女ともに必要ですね。
(まとめ)地域デビューをうまく行うには・・・
・「演説」したり、命令口調で他人に指示したりするのは厳禁。
・違う意見にも耳を傾け、全否定はしない。受け流す余裕が大切。
・企業出身者は効率をもとめがち。地域活動ではプロセスを大事に。
・ものおじせず、誰にでも話しかける。世間話も楽しむ。
・会話では政治・経済の話題より、周囲の関心をつかむ気持ちで。
・パソコン、タブレット、スマホなど情報機器の操作に詳しいと役立つ。
・参加前に団体の活動内容や特徴を調べておく。人間関係も円滑になる。